EL DIA MUY RICO

彼は、瀬田駅の近くにあるレストランがスペイン料理のバイキングをやっていると知って、喜んで行った。みけいぬさんと行った。ランチバイキングならイベリコ豚のハモン・セラーノのカッティングサービスをやっていると知って昼に行くことにし、予約すればチュロスがもらえると知って早速予約した。わかりやすい人間である。

彼は食べた。みけいぬさんも負けずに食べた。仕方がないからあるだけ食べた。イベリコ豚のハムはみるみる尽きた。大満足の彼とみけいぬさんは、それだけ食べた数時間後に、『ラタトゥーユ』という映画を観た。簡単に言うと、邦題『レミーのおいしいレストラン』という、フランス料理がどっさり出てくる映画である。いつもながら洋画や洋楽の邦題の付け方には驚愕させられる。THE BEATLESの『A Hard Day's Night』が『ビートルズがやってきた!ヤァ!ヤァ!ヤァ!』になったのは、坂本九の『上を向いて歩こう』がアメリカで『Sukiyaki』という題になったことでチャラになったのだろうか。いやそんなことはないだろう。しかしどうでもいいことだろう。少なくても私が心配しなくとも大丈夫な問題だ。


彼らはその映画でもおいしそうな料理を沢山観て大満足だったようである。ところで、ラタトゥーユというのはどんな料理なのだろうか。彼が気まぐれに「ラタトゥーユを作ろう」と言い出すのを待つとしよう。