2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

人助け論の衝動的実践

教育実習が終わり、4週間振りの河原町三条にやってきた彼は、いつものように、道に迷っているらしき人を見つけた。 大きなスーツケースを持ち、歩道の端に佇み、地図を広げて話し合う外国人の男女。 どうみても、目的地が見つからず困っている様子だ。 久し…

色づくまま そのまま

彼は高校時代の同級生と、同じく高校のときの図書館の司書さんと夕飯の席を共にした。 その同級生とは、図書専門委員会なる部活で本来の活動そっちのけで政治論に明け暮れた仲だ。 その仲が浅いのか深いのかは私には計ることができないが、良くも悪くもそう…

ラッシュライフ

ラッシュライフ。 その名の通り、rushな人々のrashな人生がlushに入り組んでいる。ラッシュライフ (新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/24メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 133回この商品を含むブログ (805件) を見る泥棒…

糧となるカテドラル(KIJS)

彼が、三週間の教育実習を終えた。 深夜まで続く指導案作りや休日返上の教材研究は確かに辛かった。 一週間目が終わったときには、この辛さにあと三倍耐えなければならないのかと嘆いたこともあった。 しかし今は、楽しかった思い出しかない。 授業は楽しい…

終末のKIJS

彼の教育実習も、残すところあと一日となった。 初めの頃は「長い、大変、楽しくない、しんどい」などと様々な不満を漏らしていた彼であったが、今、彼は実習が楽しくてしかたがない。 授業もだんだんとしっかりできるようになり、余談に花を咲かせる余裕も…

国民体育大会

彼が弟からどうでしょうグッズをもらって歓喜し、のほほんと日曜日を過ごしている間、彼の弟は地元に帰ってきた本来の目的を果たしていた。 そうなのだ。 彼の弟は、彼にどうでしょうグッズをあげるために帰ってきたわけではない。 本来の目的は、"試合"であ…

どうでしょう土産

先日北海道に行った彼の弟が、下宿先から帰省してきた。 彼が心待ちにしていた、お土産を持って。 彼が心待ちにしていたモノ… それは、水曜どうでしょうグッズである。 彼ら兄弟は、京都テレビでどうでしょうを観ている彼を筆頭に、揃ってどうでしょうファン…

のどあめ

3時間連続の授業に、彼は疲れ果てた。 精も根も尽き果てるとはこのことだ。 彼は昨日の反省点を見事に活かした。 3時間それぞれの授業でも、細かい部分を変更してより良い授業になるよう工夫を凝らした。 生徒からの突発的な質問にも柔軟に対応した。 精一…

KIJS二週間目

彼は今日、初めて授業を行った。 いろいろと言い忘れたりうまくいかなかった部分もあったが、声は隣まで聞こえるくらいに出せたし、ほぼ予定通りできたので65点、というのが彼の自己評価である。 彼は、担当の先生から受けたいろいろな指摘を参考に、明日か…

週末のKIJS

教育実習の始めの一週間を終え、彼は疲弊しきっている。 先生の授業を見ているのも疲れるし、来週からこの落ち着きのない中学生相手に自分が授業をするのかと思うと憂鬱になる。 水曜日くらいから朝と終わりの学活を任されるようになり、生徒の前で話すこと…

KIJS

彼は、母校である地元の中学校で教育実習の初日を終えた。 とにかく疲れた。 午前中はオリエンテーションみたいなものであったのだが、慣れない早起きと暑さのせいで体力はみるみるうちに奪われた。 午後に先生の授業を見学したときには、生徒の騒がしさに驚…

人助け論

彼はよく、知らない人から道を尋ねられる。 その傾向は、高校生のときに一人旅をするようになった頃から見られるようになった。 旅先などの知らない土地でも、日本人、外国人を問わず道を尋ねられるので最初は困惑することもしばしばあった。 しかしあまりに…

血の火曜日

強い陽射しが降り注いだ今日の午後、私は山科の病院に赴いた。 レントゲンなどの検査をしたが、半年前に行った手術の経過は実に良好らしい。安心して病院を後にしようとしたとき、ふと、エントランスで電話をしているおばあさんが目に留まった。 私は歩みを…