昨日、私は四条通りをぶらぶらしていた。金曜日の午後である。 すると突然、淀んだ空気を震わせて鳴り響くサイレンの音。何事かと思っていると、普通のパトカーと覆面パトカー、合わせて10台ぐらいが、込み合う四条通りを右往左往し始めた。 そんな昼間の人…

彼は、夜の７時を過ぎた頃から祇園祭で人出の多い四条に出掛けた。 まだ宵々々山ということと、激しい夕立のせいもあってか人はそれほど多くなく、湿度は高いが気温は少し涼しい。 彼はお好み焼きを箸に巻き付けた画期的な食べ物をもしゃもしゃと頬張りつつ…

猛暑の中で午後の講義が終わり、彼は一度家に帰り暑さが少し和らぐのを待った。 そして午後4時前、緑の電車に揺られて四条へと赴いた。今日は、みけいぬさんが浴衣に合わせる髪飾りを一緒に探しに来たのだ。その用事はすぐに済んだ。探し始めてすぐ、高島屋…