2009-01-01から1年間の記事一覧

極寒年越しアルク

彼は、なんとも慌ただしい年末を過ごしている。 24日に地方の実家に帰り、就職先の内定者説明会に参加して28日にまた京都へ。 29日は大阪のインテックスで開かれたFM802のライブイベント“RADIO CRAZY”に参加し、昨日(30日)の夜に実家に帰って高校の部活の…

『絵のなかの散歩』

「他のことは何でも疑ってみることもできるが、美しいものが美しいという事実だけは疑いようがない。絵というものの有り難さであろう。」 なんだか、この言葉がとても崇高なものに感じられた。 絵のなかの散歩 (新潮文庫)作者: 洲之内徹出版社/メーカー: 新…

黒服の人

黒服の人フジファブリック 詞・曲:志村正彦 並ぶ黒服の人 空から降る牡丹雪 小さな路地裏通りで 笑ったあなたの写真を 眺めてみんなが泣いてる 見送ったとの車の 轍に雪が降り積もる そうしてるうちに消えてく 遠くにいっても 忘れはしない 何年経っても 忘れ…

深夜の彼に友人Kから電話。 友人Kにフジファブリックを薦めたのは他でもない彼で、11月にライブを観るに当たり、Kはフジファブリックを聴き込んだ。 29日のライブにも一緒に行く予定で、「これから何年かは毎年ツアーもやるやろうし、これからもっと聴き込み…

別れは突然に。

訃報 フジファブリックのボーカル・ギターの志村正彦は、 12月24日に永眠致しました。 (検査の結果は病名不詳)享年29歳でした。 謹んで皆様にお知らせ致します。 これまで志村正彦、フジファブリックを応援してくれていた方々に感謝致します。なお、葬儀に…

彼、人を取り戻す

彼は、めんまるさんの救世主的はたらきによって、パニック状態から回復した。めんまるさんが、彼の目下最大の懸案事項であった“忘年会の店を決める”という課題を迅速に解決してくれたのである。 一時期“パンクしたまま走りつづける車”のようになっていた彼は…

学生論集

彼の卒業論文が、“学生論集”に載るかもしれない。 “学生論集”とは、毎年学部ごとに、優れた演習論文(卒論)を先生たちが選んで一冊に集めたものである。 そこに選ばれた論文は大学のデータベースに残り、図書館にも蔵書されるのだ。 彼は今日、たまたま先生…

スペイン語暗誦コンテスト

彼は、今日大学で開かれたスペイン語暗誦コンテストに出場した。スペインの詩を暗誦し、その暗誦度や表現力などが審査される。 彼は二年前にもこのコンテストで優勝したことがあるが、去年はやむを得ない理由により出場が叶わなかった。 そして、今年は学生…

キューバ大使館

彼は、水面下でキューバへの卒業旅行の準備を進めている。 キューバに入国する際には“ツーリストカード”というものが必要なのだが、国内におけるその取得方法が“キューバ大使館に行く”か“キューバ大使館に郵送で申し込む”の二通りしかない。 大使館は東京に…

ダブルパンチ!

日付が変わる直前に帰宅した彼は、友人Kからの連絡を受けて、来春公開の映画『ソラニン』のホームページを見た。 (http://solanin-movie.jp/) そして、絶句した。 その後、叫んだ。 「ゴゴゴ…ゴッチでわないですか!?!? iHe sorprendid mucho!」 そして、…

卒論提出

彼は、自分との激闘の末、なんとか締切までに卒業論文を完成させた。 思えば、長いようであっという間の道のりであった。 「早く始めなければならない」と思い、本を借りておきながらも全く手をつけなかった夏。 資料集めに着手しながらも、不意に友人と鳥取…

めんまるpadres来訪

めんまるさんのご両親が京都に遊びに来た。 昼の間はめんまるさんも講義があり、彼は卒論に追われていたので17時半ごろに地下鉄蹴上駅で落ち合った。 そこから、インクラインの下を抜ける捻れたトンネルを通って南禅寺へ。 ご両親は、昼の間に石山寺や比叡山…

かぜっぴき

彼が2005年6月に作成したワードの文書の中に、その時の日記があった。 僕が繁華街で自転車に乗ってたらいきなりおっさんが後ろにしがみついてきて「これが俺の自転車の盗み方や」って言いながら僕を落とそうとする・・・。しかもそこに"4年前にそのおっさん…

日帰り奈良サイクル

彼は、友人と二人で奈良へ行った。 自転車で。 目的は、謎。 と言うより、自転車で奈良へ行って帰ってくること自体が自転車で奈良へ行くことの目的だったというのが正しいかもしれない。 彼は、09:00に出町柳周辺の家を出た友人と09:30頃に合流し、R24をひた…

東西統合20年

東西分裂の象徴であるベルリンの壁が崩壊してから、今日で丁度20年らしい。 東ドイツにも“自由”が訪れた、記念すべき日だ。 そう、ベルリンの壁崩壊に関して、我々は概して良いイメージか持っていないものである。 もちろん、多数派のものの見方というのは、…

ひこにゃん城

清々しい秋晴れの日曜日。 彼はめんまるさんとHARIBOのくまを引き連れ、彦根城を訪れた。 本当に彦根は“ひこにゃん”一色である。 彦根駅から彦根城までの間にも旗や石像や菊人形など、至る所に出現するひこにゃんに、めんまるさんは心躍らせていた。 1…

BKC学祭

今日、彼はめんまるさんと、そして“くま”と共に立命館大学びわこくさつキャンパス(BKC)の学祭にやってきた。 BKCの学祭は広大な土地で行われており、内容は濃いが密度が低いような、なんだか“濃縮還元ジュース”みたいな学祭だなぁと彼は思った。 彼らはキャ…

学祭@精華〜イカレポンチ ホイホイ〜

彼らは精華大学の学園祭へ。 精華大学の学園祭は、「史上最も“森見登美彦”」というよくわからない称号が彼によって与えられている。 大学が山沿いに建っているためアップダウンに富んだ敷地が入り組んでいて、そこにマニアックで阿呆な人々が模擬店ならぬリ…

フジファブリック Live@RF

彼は、めんまるさんや弟、友人たちとともに、龍谷大学の学園祭にて催されたフジファブリックのライブに出かけた。 龍谷大学では、学園祭のライブがなんと無料である。 優先エリアと呼ばれるステージ近くに入れる整理券が一応配られているのだが、野外なので…

ラーメンめいもん

先日の夜、彼は友人と十条通にあるラーメン屋“めいもん”を訪れた。 その日めいもんを訪れることになったのは、自称ラーメン通を語る彼らが、どこのラーメン屋に行くか五条あたりで散々議論しあった結果である。 迷った揚げ句の「十条」という選択であったた…

行けるのか。

楽天家であるがゆえ、大概のことは楽観している。なんだか大変だけれども、まぁなんとかなるだろう、と。 しかし、今回の件に関しては、かなり現実的でないのかもしれない。 なんだか、「結局ダメなんだろう」とか、「どうせ云々」という考えは、後の「ああ…

Route 9

気が短くて得をすることは、あまりない。 不必要にイライラしたり、焦ったり。 “待てる人”になりたい。いつまでも、にこにこと気長に待っていられる人に。 自分が待てないのに、“待たない風土”は嫌いだ。 物事を長期的に捉えず、すぐに結果を求める社会は生…

この冬のトレンド

拝啓不特定多数の皆様。日に日に冷え込みがきつくなる今日この頃、不特定多数の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 ワタクシはといえば、この冬のトレンドを求めて北と南へ東奔西走している毎日です。 しかしながらトレンドとはそう簡単に見い…

Sugary

秋晴れの京都。 どこかに出かけたくなるような陽気が続いているが、彼は今それどころではない。 約一ヶ月先に迫った卒業論文がまったくと言ってよいほど進んでいないのだ。 しかも彼は、大学ではいかにも“論文推敲中!”という雰囲気を醸し出して辺りにぴりぴ…

ホッとします

なんだか忙しい毎日。忙しいのに、肝腎な卒論は一向に進まずに焦っていた彼は、安らぎを求めていた。 そんな折に通り掛かった自動販売機にあった貼り紙が、上の写真である。 「HOTしますよ」 夜になると寒さが身に染みるようになってきたこの季節。 心身とも…

Nada Surf

NY出身の3ピースバンド"Nada Surf"。彼が初めてこの音楽に出会ったのは今年のNANO-MUGEN FES.であった。 Nada Surfについて、「今回が初来日であり、それを記念して初の日本盤CDが発売された」という知識しか持ち合わせていなかった彼は、「ちょっと聴いてみ…

John Lennon 69歳

今日、10月9日はジョン・レノンの誕生日である。 もし彼が生きていたなら、今日で69歳を迎えたはずだ。 ジョン・レノン。 彼が願っていた世界は、実現しているだろうか。 彼が思い描いていた未来は、“今”と重なっているだろうか。 少なくとも、彼が発信してい…

失態

先月初めのことだった。 私は、失態を犯した。 その失態とは、簡単に言えば、遅刻である。 歯医者に、約束の時間に行きそびれた。 それだけだとよくある些細なことのように思えるが、敢えて“失態”という言葉で表現している由縁は、その遅刻の仕方にある。 順…

秋の宵

すっかり日の入りが早くなり、夜にもなると肌寒さを感じる季節になった。 私は三条通り商店街を西に抜け、暗がりの中を歩いていた。 すると、ふとどこからか太鼓の音が聞こえた。 小太鼓をリズムよく叩いているような、小気味よい音だ。 私が歩いて行くとそ…

内定式〜脅迫観念一択式社会

本日、彼は地元にて内定式を迎えた。 これで、卒業したあかつきには晴れて銀行員となることが決まったわけである。それと同時に、早速資格試験の宿題が出された。 昨日の秋雨とは打って変わって夏日となった今日、黒いスーツを身に纏い、汗をだらだらながし…