太陽の塔

彼は、彼の先輩の家へ向かう途中に太陽の塔をみて再び感動した。彼が初めて太陽の塔を見に来たのは、彼がまだ高校生の頃だった。
 彼の友だちもまた、彼の横で感動の声を上げていた。「太陽の塔ってこんなにデカかったん!?」
 

 「それにしても」彼が嘆く。「この雨は何や…大阪についた途端にこの豪雨。日本は本当に亜熱帯化してしまったのか…」
 雨雲情報を見ると、見事なほどに彼のいる地域がピンポイントで極地的豪雨。
 彼は、迎えに来た先輩と共にモノレールの高架下で雨宿りをし、雨が小降りになったところで先輩の家へ向けて歩き出した。