鹿児島ー
0720 鹿児島中央駅に到着。コインロッカーに荷物を預け、知覧へ行きたがる。
鹿児島の人々はエスカレーターに乗るとき左側に並ぶ。
0739 どこから来たかばれないように妙な方言をしゃべろうとして日本語がわからなくなる。
0746 東16番バス乗り場で知覧行きの時間を確認。
夜行バスで一気に鹿児島に着いたもんやから、ここがほんまに鹿児島なんか訝しがる。
なんかバスの種類がやたら多い。市営バスだけで何種類もある。
0809 バスに乗車。ビューンとすごい勢いで来た。しかもバスの運転手が「皆様、おはようございます!」と爽やかに挨拶。車内放送がわりにしゃべりまくる。
0930 知覧の城下町をバスが走る。途中で乗ってきた生徒たちはみんな“知覧”で下車。ここで運転手さんのアナウンス。
「特攻平和会館へ行きたい方は、終点まで乗っててくださいね。ここで降りてもなんもないですよ。」とひょうきんに言っておもしろい。
一人寝過ごして乗ってた子がいたけど、走り出してすぐに運転手さんが「ちょっと待ってね。」と言って起こしてあげてた。優しい!!
0935 終点“知覧観音入口”に到着。陽射しがキツイ。920円。
0950 特攻平和観音堂に到着も、横に何故かある隼ラーメンの香りに心を乱される。
0955 知覧特攻平和会館に入る。500円。
語り手の方の話を聞いたり、本物の戦闘機や隊員たちの遺書、手紙などを見る。
隊員たちの手紙には、必ずと言っていいほど両親に若くして先立つことを詫び、家族の健康を気遣う内容が書かれている。
「国のため」だとか「天皇陛下万歳」などの言葉は、その手紙を書いている本人が自分自身をごまかすための言葉でしかないように感じられた。
来館者の記帳には「戦争反対!」とか「平和がずっと続きますように」といった内容のものが多かった。戦争は人間を人間でなくする。戦争は絶対にやってはいけない。確かにそうだけれども、それよりも強く、ぼくは人間の“心の強さ”に驚かされた。
日本は、この知覧で、世界にも類を見ない“特攻”というものをやっていた。
もうすぐ自分達は死ぬのだという、その異様さのさなかにありながら、死を目前にした遺書の中には、どんな洗脳や教育でも消し去ることのできなかった“人間らしさ”が息を吹き返しているように感じられた。
誰ひとりとして、死にたい者などいない。そんな彼らを、国は、まぎれもなく“殺して”いたのだ。
ぼく自身は、この場所は“戦争が”“平和が”ということを感じるにとどまる場所ではなく、もっと次元の違う異様さを感じ、考えるべき場所であると思った。
また、記帳には「あなたたちの命の犠牲があったからこそ、今の私たちがあります」とか「あなたたちのおかけで今があります。あなたたちの分も長生きしたいです」とかも多く書かれていたが、それにもちょっと違和感を感じた。
結果論ではそういう考え方になってしまうのかも知れないが、もしかすると我々も生きていて、彼らも死ぬ必要のなかった現在というものもあったのではないだろうか。
隊員の遺書にも、「元気で死んできます。」や「心は正しく、清く朗らかであります。にっこりと笑って敵艦に体当たり致します。」という言葉が出てくるが、心身が元気なら尚更死に急ぐ必要なんかなかったはずだ。病気だったら殺してもいいという道理もないが。
仮にそれが必要で、罪もなく健康な若者を殺した、そのおかげで今自分が生きられていると思うなら、のうのうと「長生きしたい」「人生を楽しみたい」などとは思えないんじゃないだろうか。少なくともぼくは、彼らは死ぬ必要はなかったし、彼らの死に様は決して美しいものではなく、ただただ悲しいものだと感じた。
1121 いろいろとなんとなく考えながら知覧特攻平和会館を出る。
1136 バスに乗る
1142 中郡で降りて映画のロケ地になったらしい富屋食堂を見る。
1205 武家屋敷通りを歩く。(500円)
町並みや庭がすごい。
今日は多分涼しい方だ。
1237 二ツ家という知覧独特の建築のところで鹿児島のちまき“あくまき”と知覧茶のセットをいただく。(200円)
あくまきは、なんか灰汁(あく)に浸したもち米をなんとかしたやつらしいんやけど、なんか茶色のわらび餅みたい。きなこで食べたらめっちゃおいしい。
知覧茶も味が濃くておいしい。
1450 鹿児島中央駅に到着。850円。
1500 アミュプラザ地下のざぼんラーメンで昼食。
なんと大根の漬け物が食べ放題。
あっさりした乳白色の豚骨醤油スープとチャーシューがたまらなくうまい
壁には俳句が。なんか武家屋敷にもあったけど、鹿児島の人は俳句を詠むのが好きなんだろうか。しかも、「行っ」「言っ」「走っ」のように撥音で終わってる。漢字の読みも「催促っ(せず)」「度々(はいと)」「下車(げじ)」とかでぼくには読めない。
あと、関係ないけど、アミュプラザのロゴを読むと、どうしても「あむあむプラザ」と読めてしまっておもしろい。
1605 路面電車で高見馬場へ行き、一泊2700円と激安のHotelエリアワンに到着。チェックイン。
1756 天文館通りにある白熊発祥の地“むじゃき”に到着!
水曜どうでしょうで大泉&安田がダッシュで買いに来た、夢にまで見たあの場所!!
鹿児島には、白熊を食べるために来たといっても過言ではない!
そして登場した白熊はめっちゃでかくてあっさり甘くてまろやか!フルーツもてんこ盛りで、メロンとかブドウとか、もはやスプーンで食べる域を超えてる!!
早食いはできる量じゃない…。
今までの白熊のイメージが完全に覆った。
1833 アカン…体の震えが止まらない…。手に吐く息が冷たくて、風邪引きそう。
1843 なんとか完食。頭が痛む。キーン。688円。あれでこの値段は安い。
1953 てくてくと鹿児島中央駅近くの“薩摩黒豚亭”に到着。
さっきの白熊がまだ腹の中で暴れているけど、「満腹ツアーやから!」と自分に嘘をついて腹一杯の体と黒豚が食べたい心のバランスが崩れたまま店に入った。
そして黒豚カツ丼を注文。1200円。
これがめちゃめちゃうまい!なんか食べたことない肉の味!ワンダーな世界!
2050 気持ち悪くなるまで食べて、呑んでもないのに酔った様相。ダイエーでコサックダンスを試みたりする。
2109 ダイエーでヨーグルトドリンクとレモンスカッシュの飴を買った。安かったから。
2145 徒歩にて高見馬場駅近くのホテルまで帰って来た。風呂入って寝よう。