ニュイーン三日目

昨日の夜は辛かった。
いろいろなチューブに左右から繋がれているので身動きが取れず、さらに鼻から入っているチューブが咽に当たって痛いため、だいたい10分置きに目が覚める。
人間は、同じ姿勢でじっとしていることのできないものなのだということをことごとく感じた。
また、上下の歯が固定されていて開けられないため、非常に不便である。歯は開けられないが、口の中にチューブが入っているため唇は閉じられない。もどかしい。よだれー。

普段何気なくやっていることがいかに大層なことであったかということに気付いた、二日目の夜であった。


今朝はそのチューブのうちのいくつかが取れ、歩けるようになった。顔は風船のように張っているが、経過は順調らしい。
今朝から食事(ゼリーや牛乳、お粥)が出されたが、歯も開かず口にチューブが入っている状況で食べる気にもならなかったのでまだ食べていない。
そのために入院前、好きなものをたらふく食べて栄養は蓄えてあるので大丈夫だ。冬さえ越せる気がするが、それは気のせいだ。
やはり腹は減る。


私がこんな状態で苦しんでいるというのに、彼は今日めんまるさんと大阪城ホールアジカンのライヴ“酔杯〜THE FINAL〜”を見に行くらしい。羨ましい限りである。