極楽寺ハートブレイク

7曲目、極楽寺ハートブレイク。


彼は稲村ヶ崎駅から徒歩にて極楽寺駅へ向かった。



しかし、小雨降る夜の道は暗く、進んでいる方向が合っているのかどうかわからない。
なかなかたどり着かないだんだん不安になってきた彼のもみあげからは汗が滴り、ここ数日いじめ抜いた足は悲鳴を上げる。


迷いながらやっと
理由により、別の意味で心が折れたハートブレイクな彼であった。


彼が湿気ているのは9月の雨のせいである。