ぱぶりっく京都

piedra-blanca2010-06-19


この土日、彼はめんまるさんと京都へ行った。

大学時代から通っている、歯医者に行かなければならなかったのである。

しかし欺されてはいけない。
歯医者に行くというのは単なるカムフラージュで、彼の真の目的は京都で遊ぶことにある。

別に誰に隠す必要もないのだが。


彼はゴールデンウィーク以来、めんまるさんは卒業以来の京都である。


土曜の午前中で歯医者を終えた彼らは、久々の新京極をぶらぶらした後、京都駅南に新しくオープンした大型商業施設に出向いた。
そこでは彼らが愛して止まないイラストレーター兼ド変態の中村佑介氏の展覧会が開かれていて、彼らは友人Kと落ち合ってその展覧会を楽しんだ。

中村佑介の展覧会を後にした彼らは、京都伊勢丹で開かれていた“浮世絵 にゃんとも猫だらけ展 −歌川国芳を中心に−
”へ。

そこには浮世絵として描かれた様々猫が所狭しと並んでおり、彼らは歌川一門の筆のタッチに怯えたりしながら展覧会を満喫。

最終的には猫のかわいさに満足して地下鉄で四条へ。


ちょうどこの日W杯の日本vsオランダが行われるということで、彼らは初めて“ぱぶりっくびういんぐ”というものを楽しもうと店を探した。

そうして見つけたのは、三条木屋町にあるバー。
そこではなんと、キューバラム酒“HABANA CLUB”を使った“モヒート”や“ダイキリ”を目の前で作ってもらえ、キューバが恋しい彼とめんまるさんは大いに喜んだ。
しかし、モヒート初体験の友人Kは、そのあまりの砂糖使用量の多さに辟易した様子であった。
「うまいけど、目の前であれだけ砂糖入れられたら…じゃりじゃりするし…」
しかし、案ずるなかれ。
それがモヒートである。
あまりたくさん飲むことはお勧めしない。


試合は1-0で惜しくも日本が敗れたが、彼らは初めてのぱぶりっくびういんぐを存分に楽しんだ。
ああいうのは雰囲気を楽しむものである。
店から出ると、敗戦を悲しむ人々や善戦を称える人々、そしてとりあえずばか騒ぎをしている人々で通りは溢れかえっていた。

ただ、鴨川の流れだけが、昨日までの雨を集めてごうごうと喧騒を流していた。