7日目 最初の土曜日

0730 起床。
ニュースで、日本の小浜市のことをやっている。「勝手にオバマ氏を応援する会」とかなんとかで、日本ではニュースで見たことあったけどまさかスペインでもやるとは。(笑)「頑張れOBAMA!」と書かれた紙がいっぱい映っている。


0817 出発。今日はセゴビアに行こうと思う。EL CARMENからプリンシペ・ピオまで行ってそこからちょっと長距離バス。

土曜日のメトロはほんまに人いない。いつもはこの時間満員やのに、席すら余ってる。通路にもほとんど人いない。大道芸の人さえいない。


0855 プリンシペ・ピオのバスターミナルで9時30分発のチケットを買う。6.26ユーロだった。バスターミナルかなり大きい。

0900 バスを待ってたら、女の人に「ちょっと荷物見といてもらえますか?」と言われた。女の人は走って多分トイレにいった。と思う。あ、ほんまにすぐ帰って来た。


暇なので自販機で遊ぶ。グリコの“MIKADO”というポッキーは1.4ユーロだった。買わんけど。

0920 バスに乗車。ミラーが牛の角みたいになってる(マドリッドでよく見る)、通称“ウシバス”初乗車。

0945 高速道路。前の席の人がやたらフアネスの新曲の着信音を鳴らすので、対抗してぼくも着信音を鳴らす。(笑)


車窓からは平野と山が見える。牛も見える。だだっ広い大地。


トンネル長い。こっちは車が右側通行なので、左車線が追い越し車線。みんな飛ばしてて恐い。

1035 高速降りた。
1042 セゴビア到着。1時間10分くらいで着いた。ガイドブックより20分早い。飛ばしたな。いい天気だー。

トイレの便器が、“鉄に穴あけました!”っていう感じ&鍵かからんかった。怯える。


セゴビアは静かな田舎町って感じ。いい雰囲気。でも信号がないけどみんな停まってくれる。

1055 “JAPON MUSIC”と書かれた店の中に日本の音楽はひとつも売られていなかった。(笑)

1100 ローマ時代から町に水を運ぶ水道橋に到着。
やっぱり晴れてると水道橋の背景が青くてめっちゃ綺麗。

1115 インフォメーションにてマップをもらう。もうかなり暑いので上着を脱ぐ。

1130 水道橋をのぞむ階段の上で、地元のおっさんにやたら町の説明をされる。一緒にいた友人は「かわいいかわいい」と言われ、ほっぺにやたらキスをされ、さらにせがまれて恐ろしがって逃げて来た。はぁ恐い恐い。


1145 町にいい匂いが漂っている。セゴビアはcochinillo(コブタの丸焼き)が有名。


1150 土産もの屋で葉書を買う。80セント。

1151 カテドラル到着。

1215 白雪姫の城のモデルとなったアルカサルに到着。屋根が青くてとんがってる。

周りには果てしなく荒野が続いている。隣の町が遠くに見えるけど、町と町の間には何にもない。日本やったら町と町のあいだは山やからこんな風に見えへんのやなあ。
眺めてたら、アルカサルに救急車が来た。誰かこけたんかな?

1230 アルカサルのチケット購入。4ユーロが学割で3ユーロ。ガイドブックに載ってるのより、0.5ユーロずつ値上がりしてる。


1240 入城。深い濠があって足がすくむ。
城の中はかなり気温が低くて、何故かミントの香りが漂っている。
騎士の鎧が置いてある。こんなんLEGOの世界や。

窓から見える景色が絵画のようです。

天井とかの装飾がいちいちすごい。しかしこんなとこにほんまに住んでたんかな。不便で寒いのに。(笑)
カトリック女王のイサベルが即位したのはこの城らしい。

このアルカサルで最も悲劇的な出来事は、“王子が窓から落ちたこと”なんだとか。なんやそれ(笑)でもナポレオン軍の進攻に抵抗して耐えたらしい。すごかったりしょぼかったり。


1354 城好きの父の土産にアルカサルの本を買う(11E)。なんかやたら日本語の本も売ってたけど敢えてスペイン語で。本は高いし重いんやけど、まぁしかたないか。頑張って持って帰ろう。

1405 アルカサルを出る。セゴビアのお土産に紛れて日本刀の木刀が売られている。


1415 プラサマジョールは昼食をとる人で溢れている。外に置かれたテーブルでみんなわいわいとごはんを食べている。そして飲んでいる。

1440 プラサマジョールのレストラン“JUAN HERRERO”に入るも、やたら豪華なテーブルセットに焦りまくる。しかし手持ちに余裕がないので、勇気を出してコチニージョ一人分だけを頼む。二人いるのに一人分。飲み物無しで。勇気の出し所がおかしい気がする。
無言でパンが出されたが、サービスなのかそれとも金を取られるのか…怯えながらも食べることにする。


1455 来た!コチニージョ!一人分なので丸焼きのままではなく切られてるんやけど、皮がパリパリで肉はジューシーで毎日食ってたら早死にしそう。
もはやアホかと思うほどうまい。

コチニージョが乗ってきたジューシーな汁が入ってる皿が途中でさげられそうになって、店員の後ろから慌てて呼び止める。「パンに付けて食べるんや!」(笑)しかしこれがほんまにうまい。
それにしても多いなあ。まさか二人分きてるんかなぁ??そしたら一気に高くなるなぁ。ひぃぃ。でもこんだけ量あったら完全に二人分やろなぁ。もしこれ一人分やったら食べきれやんし。もう二人分払う覚悟を決める。


1540 お会計。「今もって来る」って言ってからなかなか来ない。こんなドキドキ感いらんのやけど。

心配していた代金は20.54ユーロ。
やったー!!一人分や!!てことはあれで一人分やったんか…一人で食べたら胃もたれて仕方ないやろなぁ。
パンは一人1.1ユーロでコチニージョは一人分の17ユーロ。ぼくは10.24ユーロ出した。
思ってた代金よりかなり安かったため、テンションは最高潮に。


1552 カテドラルに入る(3E)。またガイドブックに書いてるのより1ユーロ高い。


町行く人がみんなパンを持って歩いてる。パンおいしい。


1618 カテドラルは例によって広い。カテドラルとは大聖堂の意味で、それぞれの町にひとつだけある。

ぼくは、キリストがはりつけにされてる像を見て、そのあまりの貧相さに「ただのおっさん死んでるだけやないか」と誰かに聞こえたら袋だたきにされそうな発言を繰り返した。ごめんね。
キリストが裸で死んでる絵とか像はいっぱいあるけど、そのすべてにおいて非常にうまい具合に布っぽいもので局部が隠れているのが面白い。もうちょっっとズレたら見えてしまう!!という絶妙なライン。


今まで見たカテドラルはどこもみんなコインを入れたら豆電球が灯る式の蝋燭がおいてある。効率化。


ロード・オブ・ザ・リングのフロドに激似の等身大人形があって笑える。


1640 カテドラルから出る。あー暖かい。石の建物は寒い。


土産屋で、今度は日本刀の模造刀が売られている。葵の家紋入り。(笑)


セゴビアは坂が多い。岩山のうえにできた町らしい。行きは上り坂だったから帰りは下り坂。

1713 バスターミナル着。チケットを購入(6.26E)。チケット係のお兄さんがどこの人か聞いてきて、日本人だと言ったら日本語で「ニホンジンデスカ!ドウゾ!」と言ってきた。なんでみんなそんなに日本語知ってるんやろ。


1720 POSTLERIA(お菓子屋さん)でスイカ味のメントスを購入(0.7E)。スイカって!!そういや前にスイカ味のファンタが“日本の味”として売られてたけど、ファンタもメントスも日本ではスイカ味出してないよな(笑)どんな味がするのか…。


1725 乗車。


1730 出発。

イカ味のメントスは、アイスのスイカバーと同じ味がする。まずくは、ない。

1845 プリンシペ・ピオ駅に到着。スペインブランドのMANGOの店を見つけて入る。


1935 駅のショッピングモールがやたらでかくてなかなか乗り場を見つけられなかった。プリンシペ・ピオからオペラまで、オペラからソルまで行って、乗り換えてアトーチャ駅まで行く。

電車の中ではおっちゃんとおばちゃんがチュッチュしている。

1950 アトーチャ駅の外では海賊盤DVDを売ってる人がたくさん。そのほとんどが黒人。

2000 レイナソフィア美術館に到着。レイナソフィアも、土曜日の14:30以降と日曜日は無料。しかも今日は空いてる。タダで空いてるって最高やな。


なんかもう言葉では言い表せないすごさがある。平面、立体問わずに全てが入り乱れて飛び交ってる感じ。そして飛び込んでくるような。
ここが一番好きかも。

そしてピカソコーナーはやっぱり格別。
ゲルニカには圧倒させられた。凄すぎる。


下絵や制作過程の写真もあってかなり興奮。ゲルニカは下の方から塗られていったんか…!!


2052 今日はもう閉館。明日もこよう。


2113 アトーチャからメトロに乗る。グランヴィア乗り換えでEL CARMENへ。

2145 帰宅。なんか娘と孫が遊びに来ている。しんどい。(笑)


2155 晩御飯。レンズ豆入り野菜スープ。