サマーウォーズの感想
彼から、また電子書簡が来た。
一晩明けて、もはや『サマーウォーズ』の虜となっていることがよく分かる内容である。
しかし、それしか分からない。
彼はこれでいいのだろうか…。
拝啓 何度もすみません。
昨日の興奮そのままに、この想いを伝えたく一筆啓上いたします。
「観てよかった」
「観てよかった」
「観てよかったーー!!!」
というのが、『サマーウォーズ』を観終わってまず浮かんだ感想でした。
それと同時に、“観ても観なくてもどっちでもいいや”と思っていた自分を恥じました。
脚本も画もキャラクターも声優も、本当にベストのバランスで配分された最高に“よくできた”映画で、観終わった後に人目を憚らず「もう一回観たい!!」と(心の中で)叫ぶくらい面白い。
もちろん友人たちも大絶賛。
“古きよきものの情緒”と“ハイテクノロジー”、“エンターテイメント”と“現代社会への警鐘”そして“夏休み”と“田舎”と“憧れの先輩”と“こいこい”が実に最高の配分で入り交じった「素晴らしい」としか言いようのない映画です。
そしてまた、栄おばあちゃんの人柄と、それを演じる富司純子さんの演技力が、この物語りの良さを格段に引き上げています。
あやふやな知識でなんとなく観たものの、アニメーション映画として、自分史上ここ数年トップのおもしろさを誇る作品と相成りました。
手の描写なんかたまらないのですよ。
もうこれは一度観ていただくしかありません。
言いたいことはまだまだあるのですが、もうなんだかよくわからなくなってきました。
なんだかおかしなテンションです。
今年の夏はサマーウォーズですよ!
田舎だスイカだこいこいだ!
乱文失敬。
山下達郎のメロディが頭から離れないという危機的状況から抜け出せない、未だ興奮さめやらぬ友人より。