2009-09-30 スペイン語 彼は久々にスペイン語の授業に出た。 夏の間にかなり忘れてしまっている自覚があったので、久しぶりにスペイン語に触れてみるのは少し勇気がいった。 勇気はいったが、実際授業に出れば勇気云々は関係ない。 授業を受けるだけである。 そうして彼は、やはりスペイン語を少し忘れてしまっていたことを確認し、同時に、案外それほど忘れていなかった自分に安堵したりした。 彼の大学生活最後のセメスターは、この四年間何度となく繰り返してきたそれとなんら相違なく、静かに始まっている。