青い頭と秋の風

夜にもなると、もう半袖のシャツでは寒いくらいの風が盆地の底を駆け回っていて、自転車で街を走れば、いつもの線香の匂いに混じって漂う魚を焼く匂いが心地いい。


さて、彼はというと、この寒さにも驚いているようだが、今日一番驚いたことは、彼のとっている日本国憲法の講義の先生の“髪が青かった”ということらしい。


秋である。