口内炎と心の渇き

土曜日曜と、私は家でまったりと過ごした。
先週から私の口の中で同時多発的に暴発しては私を苦しめていた口内炎たちを諌める必要があり、それには彼らと対峙し、時間をかけて話し合うことが不可欠だったからである。


あまりにもまったりと過ごしていたたため、課題のレポートすら別にやらなくてもいいではないかという気持ちになってしまい、あやうく成績に直結するそのレポートをやらずに月曜を迎えてしまうところであったが、夜に思い直してメキシコのポサーダスという習慣についてのレポートをまとめて日付が変わった数時間後には再び布団に入った。


そこで奮起してレポートを書き上げられるところが私の人間のできたところであり、同時に気の小ささが表れているところでもある。


私は土日を非常に有意義にまったりと過ごしていたため、彼には会わなかった。
したがって、どうせ彼も、ペンペン草の一本も生えないほどに不毛な休日を過ごしていたに違いないと勝手に決め付けていた。
それがまさか私をのけ者にして、みけいぬさんと共に河原町蛸薬師の辺りでのらくらと楽しんでいたとは痛恨の極みである。


口内炎は治った。
しかし、心が少し渇いた気がする。