ゼミ合宿

昨日今日と、彼の所属するゼミの合宿があった。
昨日の午前中に大学で社会問題に関するビデオを鑑賞し、合宿における勉強パートは終了。昼ごろの電車で奈良へと向かう。
奈良に着いたと思ったのもつかの間、ホテルのシャトルバスに乗ってあれよあれよというまにまた京都府に逆戻り。昼過ぎには南山城の山奥にあるホテルに到着した。
彼らの部屋は、ホテルの本館から少し離れたところにあるコテージである。

それからは、フットサル、温泉、夕食、卓球、ボウリングなどを間髪入れずにこなし、健康的な夜を過ごした。

…かと思われたが、実は夜はまだ終わらない。
コテージに戻った彼らは、酒を呑み、ビンゴ大会で盛り上がり、節分にかこつけて豆を撒き、またそれをボリボリと食べたりした。

ビンゴ大会において、これまでまったく「ビンゴ」という言葉に縁のなかった彼が2等になるという奇跡が起こったが、景品は使い古しのポータブルCDプレーヤーであった。因みに1等の景品は、ソニーのPSPの箱に入った、使い古しのワンダースワンカラー（ソフト付き）であった。

それからだらだらと喋ったりしながら時間を過ごし、最終的に彼が寝たのは今朝の5時であった。

そして3時間後、8時に目覚めたときには外は一面の銀世界、コテージの中は停電による暗黒世界となっていた。

停電は10数分後に回復し、彼らは雪の中をザムザムと朝食へ向かった。そして二度目の温泉を堪能し、ホテルを後にした。
こうして彼のゼミ合宿は終わった。

解散場所の近鉄奈良駅近くの商店街で友人たちとドーナツを食べた後、彼はひとり故郷へと向かったのである。