28日目 3.8 土曜日。

0915 起床。夜には寒さで何回も目が覚めた。風邪気味やからごはんを食べたら薬を飲もう。

1025 出発。
1048 レンフェに乗る。土日は本数がかなり少ない。
1120 サンツ駅のバス会社で、バレンシア行きの切符がちゃんと予約できてるかを確認した。
来たときよりかなりスペイン語が上達してる気がする。考えたら、自分で旅行会社に行って手配ができたこと(それも2回も!)だってぼくにとってはかなりすごいことやし、家の人と政治の話できるのもそうやなぁ。学校以外でかなり積極的に実践してると思う。

1137 サンツからメトロ3番線でPARAL-LEL駅に着いた。
フニクラに乗り換える。

1149 発車。
1151 モンジュイックに到着。今日はいい天気。

1204 ぶらぶらとミロ美術館に到着。建物の前に日本人の学生らしき集団と先生っぽい人がいてて、「美術館を見たい人は左へ並んでください、中だけちょっと見たい人は並ばずに右から。ずっとカフェまで行けます。」って説明してた。更に見てたら、30人くらいいるうちの誰ひとりとして展示のほうにならばず、全員がお土産のほうへ行った。ミロ美術館に来てお土産だけ見てどうするというのだろうか。
入場6ユーロ。

1350 ミロ美術館を後にする。

1355 モンジュイック城行きのゴンドラが片道5.7ユーロもするから憤慨して歩く。

1420 キツイ坂道を登り続ける。途中の売店でファンタレモンを買った(2E)。1
果汁6%で日本にはない味。
今日は快晴。すこし風邪気味。ふらふらしながら山登りは続く。ゴンドラの途中駅がある。ここから乗っても5.7ユーロらしい。いろんな人が見ては憤慨して歩いていく。
バスもちゃんと走ってるから、バスで来るのが賢いのかも。バスは天然ガスで走ってるみたい。

1435 モンジュイック城に着いた。
地中海とBarcelonaの街並が一望できる。あぁ青い…どこまでも青く霞む…あー眠い。
ここはフランコ時代には獄舎として使われてたらしい。

おっちゃんがアーチェリーの練習をしている。

モンジュイック城の周りをぐるっと。地中海が綺麗。港があって、コンテナがいっぱい並んでる。そしてそれを運ぶ鉄道もある。カタルーニャ鉄道とレンフェ。

1545 モンジュイック城を後にする。徒歩。なんか来るときからやたらパスタの匂いがすると思ってたら、多分草の匂いじゃないかということが判明。でもどう考えてもパスタの匂い。モンジュイックの不思議。

1610 ふらふらでフニクラ乗り場まで来た。間接が痛い。これは風邪やな。

1620 フニクラ発車。

1630 メトロに乗り換えてコロンブスの塔まで来た。

1643 コロンブスの塔のエレベーターはなんか故障して止まってた。いつ乗れるようになるか聞いたら「quince dias」って言われた。15日間ってことは3月23日かな。最後の週や。気が向いたら来てみよう。

1647 海岸沿いを歩く。節々が痛い。(笑)


陽射しが暖かい。19℃もあるみたい。

1720 あーやっと着いたー!砂浜!!ぶちくそ遠かった!みんな直に座ったり寝転がったりしてくつろいでる。誰も泳いでないけどいっぱい人いる。防波堤とか無くてどこまでも地中海。水平線。
そしてこの辺には日本人が全くいない。ここに来る間も一人も会わんかった。風はちょっと冷たいけど気持ちいい。しかし風邪のため悪寒はする。(笑)

1745 砂浜を後にしてバス停へ。時間は割と適当で、10:00〜19::30は11〜13分間隔で運行してるらしい。
1751 バスが来た。17番線。
1830 プラサ・カタルーニャのコルテ・イングレスでトイレ休憩。コルテの中は暖かくてよろし。

1902 CD-Rを10枚購入(7.95E)。3.95

1938 スーパーで肉の試食に並んで食べた。
1951 お惣菜の量り売りに挑戦。250gで2ユーロのほうれん草とナッツ、ベーコン、そさてレーズンの和え物を買った。さらに部屋で飲んだりペットボトルに入れて持ち歩くために2リットルのりんごジュースとめっちゃうまいクレマ・カタラナを買った(5.38E)。


2050 家に着いた。
着くまでにいろいろありました。

そう、ぼくは駅のホームで倒れましたのでございます。
なんか風邪気味やったんもあるし、だから食欲もなくて今日はほとんど何も食べてなかったのも大きいやろなぁ。極めつけが食べてないのに歩き過ぎたことやなぁ。
プラサ・カタルーニャ駅で一緒に電車を待ってた友人に「あ、なんかでかい目眩来た!」って言った次の瞬間友人に向かって倒れて、そのまま左側にずるずるいったらしい。
ぼくの意識としては、「やばい!」と思った次の瞬間立ち上がってたっていうかんじ。というのも、倒れたときのことを全く覚えてないから。そして次の瞬間、ぼくはまた起き上がった。友人によると、どうやら自力でレンフェに乗ろうとして途中でまた意識を失ったらしい。友人いわく、「わりとしっかりした足取りで“これ?これ?”って聞きながら電車に向かって行ったからとりあえず乗れそうって思った瞬間また倒れて焦った。」とか。
その時間はホームが人でいっぱいやったから、みんなぼくを見てビックリしてたらしい。
一回目倒れたときは左を下にして完全にホームに横たわってた。そして友人は同じ電車を待ってたおっちゃんに「彼は発作もちなのか(よくこうなるのかぃ)?」ってきかれて「いゃいゃいゃ!」って答えてたらしい。
そんでぼくに意識が戻ったときにはもう立ち上がってて、倒れてた記憶がないから「あれ!?なんで今ぼく起きたんやろう…?」ってなにが起きたのかわからん寝起きドッキリみたいな状態やった。
ホームに電車が入ってきたのはうっすら覚えてる。
そしてまた次の瞬間意識が戻ったときには電車の中で、二人に脇を支えられて(それはあんまり覚えてないけど)おばちゃんに「sientate aqui!sientate!(ここに座りなさい!早く!)」って言われてた。そのときぼくは、土色の顔で大粒の汗を噴きながら「gracias」って言って支えられながら座ったらしい。友人は「ここで“gracias”出るか!すげぇな!」と思ったとか。(笑)確かに。意識がはっきりしてない状態でよくスペイン語でたなぁ。
座ってからは自分の持ってたジュースを飲んだりおばちゃんに水をもらって飲んだり。おばちゃんに「上着脱ぎなさい」って言われたり(かなり汗かいてることにそのとき気付いた)「ごはん食べた?」って聞かれて「ちょっとだけ」って答えたり。そうこうしてるうちにだんだん体調がもどってきた。

しかし驚いた。まさか意識失って倒れるとは…。でもほんまに線路に向かって倒れやんでよかった…。もし線路に落ちてたら、すぐ電車来たから確実に死んでたやん…。
でも何より驚いたことは、スペインの人々のなんと優しいことか!!っていうこと。おもいっきり倒れるのを防いでくれたり(おかげで頭打たずにすんだ。すねはちょっと打ったけど)、椅子をあけてくれたり、ペットボトルの水をくれたり、何回も大丈夫かきいてくれたり。
それにしてもまぁ、ごはん食べてなくて倒れたって、どんだけ貧乏や。(笑)
家に帰っておばちゃんに話したら「ちゃんとごはんは食べなさいよ」って言われた。