時間よ止まれ!

一昨日、関西商経ゼミナール連合会主催の関西ブロック大会で優勝した私たちは、日もとっぷりと暮れた5限の後に、パソコンのある棟に集まった。
二週間後に控えている学内のゼミ研究発表大会に向けて、その内容をさらに深めるため、のはずであった。


しかし、気がつけばいつものぶつかり合い。
それも発表の内容に関連したものならいいのだが、今回も全く内容には関係のない、言わばただのいざこざである。
集まれば必ずぶつかり合うということが常態化した現状では、もはやお決まりの“ぶつかり稽古”をしていると言っても過言ではない。
ただ一つ違うことは、やっている本人たちにはそんなものする気はない、ということだけである。


今回のぶつかり稽古は、途中までは私を含めた三人で、後半は主に私以外の二人と他の班の友人が一人加わって行われ、私がちょこちょこ口を挟む、という形態であった。
むろん、「行われる」というような上等なものではなかったのだが。


男同士、ただのいざこざで3時間も言い合いができるのは自分でもいろんな意味ですごいとは思うが、その半面、班の作業は一向に進まず、やたらとに熱くなって部屋の温度を過剰に上げ、声も大きくなって周りから怒りのこもった視線を浴び、むやみに体力を削って眠くなった。
一体どこにどれほどの何が、この話し合いにはあったのだろうか。
今回は批判の矛先が私には“あまり”向かなかったことくらいしか、よかったことが思い浮かばない。


彼はこんな状況を、「そんなに本音で言い合える友だちがいて少し羨ましい」とさえ言っているが、どこまで本気で言っているのかわかったものではない。やっている本人たちにとってはつらいのだ(本当は楽しくて仕方がないのだ)。何もなく作業をはかどらせて、早めに帰りたいのだ(そういえば、以前このメンバーで話し合いの末に朝を迎えたこともあった)。
しかし、このわけのわからない時間は、短期的にも長期的にも、たとえ結果として表れなくとも、決して無駄ではないと、私はそう思っている。
と言うより、そう思いたい。


さぁ、家に帰れば明日までの指導案が待っている。進路希望届けもまだ書けていない。
時間は待ってくれない!!