ゼミ連大会前日!!

ゼミ連大会を翌日に控えた25日の18時過ぎ、我々は大学の正門前に集まった。

メンバーの中で唯一、自室のパソコンでパワーポイントが使える私の部屋で、最後の練習をするためである。
メンバーの一人はもともと風邪で欠席していたため、四人でまず夕飯をとることに。
近所のうどん屋でたらふく食べ、少し食べ過ぎた感を残しつつさらにコンビニでそれぞれお菓子などを買い込んでから私の家へ向かう。
しかし、メンバーの一人が腹痛を訴えて早めに帰ることを宣言するという非常事態に。


仕方がないので急いで一度全員で発表を合わせ、パワーポイントと発表のタイミングや時間の長さを確認し、腹痛の彼には明日に備えて帰ってもらう。
とにかく明日が勝負なのだ。


メンバーが一人帰った後も、我々は黙々と練習を続けた。
と言えば、嘘になる。
今回も我々は練習以外に、「もし優勝できた際の打ち上げの模様」を妄想したり、「優勝できなかったときの気持ちとそれぞれの行動」を予想したりと、考えても仕方のないことばかり考えては、叫んだり呻いたりしてかなりの時間を悶々と過ごした。
また、同じ分科会の他のグループに対しても、乏しい情報から果てしなく想像を拡げては憂いたり安心したり…一体、なんというくだらないことをやっているのだろうか。
前回別の大会で勝っているだけに、今回も負けられないというプレッシャーと、どうしても勝ちたいという気持ちが強くなりすぎて全員が制御しきれなくなるのである。
我々は今日、未だかつて無い、何とも言い難いハイテンションな精神の境地へ辿り着いた。
こればかりは吉と転ぶか凶と転ぶか分からないが、そのテンションだけで何度も練習を重ね、気づけば日付は変わっていた。


我々は、やれるだけのことをやった。
こんなにも何度も集まって、こんなにも何度もケンカをし、こんなにも長い間話し合ったグループは他にないだろう。
人事を尽くして天命を待つとは、まさにこのような状態のことを言うのではないだろうか。
あとは、本番に臨むだけである。