終末のKIJS

彼の教育実習も、残すところあと一日となった。


初めの頃は「長い、大変、楽しくない、しんどい」などと様々な不満を漏らしていた彼であったが、今、彼は実習が楽しくてしかたがない。


授業もだんだんとしっかりできるようになり、余談に花を咲かせる余裕も出てきた。
生徒に「顔が中の下」と言われようと、「今スベった」と言われようと、問答無用で楽しい。


実習が明日で終わることを思うと、淋しさが込み上げる。
と同時に、実施中に溜まり溜まっている大学の山のような課題を思うと、へどを吐きながら転がり回りそうになるくらいに気が重い。