ラーメンめいもん

piedra-blanca2009-10-28



先日の夜、彼は友人と十条通にあるラーメン屋“めいもん”を訪れた。



その日めいもんを訪れることになったのは、自称ラーメン通を語る彼らが、どこのラーメン屋に行くか五条あたりで散々議論しあった結果である。


迷った揚げ句の「十条」という選択であったため、自転車でめいもん着いた頃にはもう22時をまわっていて、お腹の減り具合も極限状態。



二人とも玉子をトッピングしたラーメンを頼んだのだが、玉子は「生卵」だという店員の説明により、二人とも却下。
普通のラーメンを食べる。



めいもんのラーメンはかなりこってりしていて甘味があり、ネギとキムチが食べ放題。



中学の頃にめいもんのラーメンを食べたことがあったという彼の友人はその味に懐かしさを見出だし、彼ともども「これこれ!この豚骨スープが食べたくてわざわざ十条まで来たんや!」と大絶賛。



「やっぱりラーメンは豚骨やな!」などと互いの好みを確認し合い、「豚骨醤油と醤油豚骨の違いは何か」について議論まで展開する始末。



そんなときにふと店内の壁を見ると、「めいもんのラーメンは鳥ガラを極めた云々…」という文字が。




絶句する二人。
この味は鳥ガラだったのか…。
しかし、うまいことには変わりがない。




そういえば、彼らが最上級ランクに勝手に位置付けている一乗寺の天天有も、鳥ガラベースだったことが最近判明して価値観が根底から覆されたところであった。



ラーメン通を気取っていた彼らは、実はラーメンの味をぜんぜんわかっていない、ただのラーメン好きだったのだ。




その日二人が得たものは、「自分たちは鳥ガラベースのラーメンも好きなのだ」ということと、「自分たちの舌を過信してはいけない」という教訓である。