ダブルパンチ!

日付が変わる直前に帰宅した彼は、友人Kからの連絡を受けて、来春公開の映画『ソラニン』のホームページを見た。


(http://solanin-movie.jp/)


そして、絶句した。
その後、叫んだ。


「ゴゴゴ…ゴッチでわないですか!?!? iHe sorprendid mucho!」



そして、既にちょっと泣きそうになった。


ソラニン』の曲をアジカンが書き下ろしていたことがわかったのが先週金曜日。
彼が正にZepp Osakaにいて、アジカンのライブが始まる直前のことであった。


そのときの彼の興奮具合も半端ではなかったが、その後、音楽監督のentがストレイテナーホリエアツシ氏だということがわかり、アジカンの名曲『ムスタング』を『ソラニン』のために新たにMIXすることがわかり…。
かれもめんまるさんも大興奮。
友人Kはちょっと興奮。


その一週間後に、まさかこんな形で歌声が聴けるとは…。*1



もはや彼は万感胸に迫る思いで、友人Kとその興奮をメールにて語らいながらふらふらと森見登美彦氏のブログをなんとなく見にいくと、彼は驚きのあまり鼻血を吹き出しそうになった。


以下、引用

森見登美彦氏 この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ より


四畳半神話大系』動く。


 森見登美彦氏のひねくれ者の次男が、活動漫画化されるという。



 http://noitamina.tv/yojouhan/



 「同じ文章ばっかり読まされてチョーうんざりデスヨ!」

 といういわれのある非難を受けても堪えてきた次男が、

 乙女の天真爛漫すぎる活躍の蔭に隠れてきた次男が、

 華やかな場所に出てくるのである。

 心配なことは、

 「同じアニメばっかり見せられてチョーうんざりデスヨ!」

 という人が現れることである。

 しかしその場合、一切の責任は登美彦氏にある。

 

 登美彦氏はアニメーションに詳しいというわけではない。

 しかし原作がやや風呂敷を畳み損ないがちの森見登美彦氏であり、キャラクターをデザインするのが『夜は短し歩けよ乙女』を愛される作品にしてくれた中村佑介氏であり、脚本を書くのがハニカミがち超絶技巧の人である上田誠氏であり、監督するのが「マインド・ゲーム」の迫力でちょっと登美彦氏を怖がらせた湯浅政明氏である、と言う風に見ていくと、「何やら大いにヘンテコなものができそうな、きな臭い気配が…」という期待に胸が膨らむのであった。

 なによりもけっこうなことは、才能ある人々が結集してその無闇にヘンテコなるものを作ってくれることである。登美彦氏はちょっと離れた幻想の丘の上から、ポカンと眺めているだけでよいのだ。

 こんなに素晴らしく、罰当たりで、お気楽な稼業があるだろうか。



 そして登美彦氏は懐手して、ヘンテコなる活動漫画が出現する春を待つのである。



(http://d.hatena.ne.jp/Tomio/)

中村佑介氏 僕のアベノライフ より

さて明日(金曜日)の24:10〜いよいよNHK総合トップランナー』が放送となります。
特にこれから受験の人や、大阪芸大の学生は見て欲しいなーという内容です。
そこでも取り上げているのですが、前々から言っていたアニメの情報が解禁になりました。


タイトルは『四畳半神話体系』。原作は勿論、『夜は短し〜』でもご一緒した森見登美彦さん、
監督に、『クレヨンしんちゃん』や『マインドゲーム』でお馴染みの湯浅政明監督、
脚本はヨーロッパ企画上田誠さん、制作は『サマーウォーズ』のマッドハウス
そしてキャラクターデザインで僕となります。
来年4月からの放送なのでまだまだ制作段階ですが、
視覚的にもお話的にもかなり画期的な面白いアニメになっていると思います。
このことは次号『spoon.』(1月号)でもう少し詳しく語っていますので、気になる方はソチラを。


(http://abenolife.exblog.jp/)


(http://noitamina.tv/yojouhan/)


彼は、先月彼が京都教育大で開かれた中村佑介氏のトークショーに行った際に、中村氏が少し「アニメの仕事をするけどまだ言えない」というようなことを言っていたことを思い出した。


そして、「ここここ、このことだったのか!!!」と取り乱した。



なんというしあわせなダブルパンチ!!



どちらも2010年4月からである。


これだけで、彼を憂鬱にする「就職」という未来が待つ2010年4月も、少し明るく見えるのである。

*1:注:宮崎あおいのではなく、ゴッチの