フラッシュバック
彼はこの土日を、社会人になって以来のまったりさで過ごしている。
まず、土曜の夕方にめんまるさんの家に行き、そこからめんまるさんの姉夫婦の家に行っていきなり芋焼酎をいただく。
そして少しふらふらしながら、もう一人の姉夫婦を訪ねて焼肉へ。
たらふく食べたあと、コンビニで酒とおつまみを買って姉夫婦の新居で一杯。
キューバ土産のラム酒とオレンジジュースの組み合わせは、口当たりが良すぎて危険だということが判明したが時既に遅し。
そのまま朝方まで床で爆睡し、布団へ。
気づけば昼前である。
だらだらとテレビを観て、お風呂に入る。
外は快晴で、春らしい暖かさ。
暖かい風は気持ちがいいし、仕事中あんなに痛かった背中も全然痛くない。
彼はなんだか、大学時代に戻ったような気分になって、ふくふくした。
「社会人とは、社会人であることを忘れることとみつけたり!」
と、彼は間違った考えを大声で流布しかけたが、それは間違っていることに彼も気づいていたので小さい声でこっそり言ってみた。