邂逅に次ぐ邂逅
彼は今日、約三ヶ月ぶりの献血を終えてから、高校時代の友人と会った。
彼女と会うのも三月以来である。
彼らはカフェで昼ごはんを食べながら近況を報告し合い、就職してからの苦労話などを話し合あった。
そしてカフェを変え、映画や政治などの話題も織り交ぜながら話していたところで、衝撃の事実が判明。
なんと、大学のある地域に残って就職していると彼らが思い込んでいた別の友人が、実は地元に戻って就職していて、しかも今彼らのいるところの近くにいるというのだ。
なんということか。
その後、彼らはその友人と久々の邂逅を果たし、色々話した。
「なぜ地元に帰っていることを連絡してくれなかったのか」
という、彼らの素朴かつもっともな疑問に対し、その友人はこう答えた。
「そのうち連絡くるやろうし、まぁいいやと思ったから。」
悔しいが、それは彼女の思惑通りとなった。
そういえば昔からそういうやつだったのだ。
その後、仕事終わりのめんまるさんも合流し、場所も移動。
晩ごはんを食べながら思いがけずプチ同窓会となった。
いないと思っていた人がいたり、あまり交流のない友人とめんまるさんとが一緒に食卓を囲んだり、彼にとってはなんだか不思議な一日であった。