夏休み

piedra-blanca2010-07-20

朝からカンカン照りで蝉の鳴き声にも熱がこもっている、まさに夏本番の今日。
子どもたちは終業式を迎え、これまで登校中の高校生を横目に出勤していた彼もいよいよ孤独な“社会人の夏”を感じることになりそうだ。


何より、得体の知れないわくわく感が残っている心と、それを裏切る現実とのギャップが切ない。


いつか、何も感じなくなる夏がくるのだろうか。


しかし、それもまた淋しい。


そして、そんな感傷に浸っている暇もない日々。


「がんばれがんばれ」と自分に言い聞かせながら、彼は夏の朝に向かって出勤する。