連日連夜
7月が、嵐のような忙しさの月末が、終わった。
連日目まぐるしく働き、水曜日は融資だけ早帰りを返上。
木曜日は遅帰りで21時までフル稼働。
自分だけ昼食をとりにいって部下たちには全くとらせる気配のない上司。
そのせいで融資課はその上司以外昼ご飯を食べていないという状況が続いた。
しかし。
彼は学んだ。
昼ご飯は、与えてもらうものではなく、勝ち取るものなのだ。
彼は連日、上司が忙しそうな頃合いを見計らって「すいません、今食事行ってきていいですか?」と告げ、そそくさと食堂に行って弁当を食べた。
しかし。
それも18時や19時のこと。
もはや昼ご飯というにはあまりに遅く、むしろ完全に夕飯の時間である。
そのせいで家に帰ってから食事はとらない。
それでも、食事を全くとれていない他の二人よりはマシだと思いながら過ごす日々。
こんなことが当たり前になり、だんだんと一日二食がスタンダードになりつつある今日この頃。
人は、正常から異常を見たときにはそれに気づくが、異常の渦中に放り込まれると何も感じなくなるものだ。
命の終わりに向かってゆく時間の経過を、切に願う日々。
その先に何があるのか。