Nexus

我々はストレイテナーの新しいアルバム『Nexus』を手に入れた。

先に発売・配信されている『Little Miss Weekend』や『Lightning』、『Black Hole』の素晴らしさは敢えて書くまでもないが、それらが随所にちりばめられ、全体で一つのアルバムとなったこの作品の完成度は筆舌に尽くしがたい。

どの曲からもストレイテナーが活き活きと飛び出してくるし、歌詞からはホリエ氏の世界観が溢れ出し、我々は打ちのめされた。


しかし、今作で我々が最もいろんな意味で「やられた」のは、『蝶の夢』である。
どうやら新しく加入した大山氏とドラムのナカヤマ氏によって作曲されたらしいこの曲は、彼の予測したテンポ・音階をことごとく裏切る摩訶不思議なものであった。

そのつかみ所のないメロディは、「あと1テンポ早く音が来てほしい!」「え!?ここでその音!?」と、まさにひらひらと舞う蝶のごとく我々を翻弄した。
しかしそれでいて、どこか懐かしく、和を感じさせるメロディでもあるのだから妙である。


さらに彼は『Stilt』と『ネクサス』を手放しで絶賛し、「今日はこれを聴きながら寝るのだ」と言い張っていた。

Nexus

Nexus