アジア系『聖☆おにいさん』

心斎橋の書店で、どこの国かはわからないがアジア系の人々が、大興奮しながら日本の漫画聖☆おにいさん(セイントおにいさん)』を大量購入していた。


彼らはツアーで訪れたと思われる中年男女のグループだったのだが、男性も女性もひどく興奮して口々に大声で、しかも早口でなにやらまくし立てていた。
その光景はどこかバーゲン会場における主婦の勢いを思わせるものであった。


確かに『聖☆おにいさん』は、“イエスブッダが下界(東京の下町)でバカンスを過ごす"という設定のほのぼの系コメディ漫画で、今日本で絶大な人気を誇っている(たぶん)。
しかし、日本語のわからない外国の人が読んでも面白いものなのだろうか。
そもそも、読めるのだろうか。
彼らは喜々として店を出て行ったが、同時に様々な疑問を残して行った。
聖☆おにいさん』は本当に、日本語の読めなさそうな外国人をも興奮させるほどのグローバルな人気を誇っているのだろうか。
それとも、あの興奮は内容はともかくブッダが変な漫画に描かれていたから、というブッダ人気に由来するものだったのだろうか。
そして彼らはあの漫画を大人買いしてどうするつもりだったのだろうか。
持ち帰ってお土産にするもブッダを冒涜しているとして燃やすも彼らの自由だが、漫画自体はとても面白いものなのでぜひこの機会に日本語を勉強して読んでみてほしいものである。

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)