foto

ひこにゃん城

清々しい秋晴れの日曜日。 彼はめんまるさんとHARIBOのくまを引き連れ、彦根城を訪れた。 本当に彦根は“ひこにゃん”一色である。 彦根駅から彦根城までの間にも旗や石像や菊人形など、至る所に出現するひこにゃんに、めんまるさんは心躍らせていた。 1…

BKC学祭

今日、彼はめんまるさんと、そして“くま”と共に立命館大学びわこくさつキャンパス(BKC)の学祭にやってきた。 BKCの学祭は広大な土地で行われており、内容は濃いが密度が低いような、なんだか“濃縮還元ジュース”みたいな学祭だなぁと彼は思った。 彼らはキャ…

学祭@精華〜イカレポンチ ホイホイ〜

彼らは精華大学の学園祭へ。 精華大学の学園祭は、「史上最も“森見登美彦”」というよくわからない称号が彼によって与えられている。 大学が山沿いに建っているためアップダウンに富んだ敷地が入り組んでいて、そこにマニアックで阿呆な人々が模擬店ならぬリ…

フジファブリック Live@RF

彼は、めんまるさんや弟、友人たちとともに、龍谷大学の学園祭にて催されたフジファブリックのライブに出かけた。 龍谷大学では、学園祭のライブがなんと無料である。 優先エリアと呼ばれるステージ近くに入れる整理券が一応配られているのだが、野外なので…

この冬のトレンド

拝啓不特定多数の皆様。日に日に冷え込みがきつくなる今日この頃、不特定多数の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 ワタクシはといえば、この冬のトレンドを求めて北と南へ東奔西走している毎日です。 しかしながらトレンドとはそう簡単に見い…

Sugary

秋晴れの京都。 どこかに出かけたくなるような陽気が続いているが、彼は今それどころではない。 約一ヶ月先に迫った卒業論文がまったくと言ってよいほど進んでいないのだ。 しかも彼は、大学ではいかにも“論文推敲中!”という雰囲気を醸し出して辺りにぴりぴ…

ホッとします

なんだか忙しい毎日。忙しいのに、肝腎な卒論は一向に進まずに焦っていた彼は、安らぎを求めていた。 そんな折に通り掛かった自動販売機にあった貼り紙が、上の写真である。 「HOTしますよ」 夜になると寒さが身に染みるようになってきたこの季節。 心身とも…

白にょろ黒にょろ

唐突に宝屋のラーメンが食べたくなったので、私は京阪電車に飛び乗って三条先斗町へ向かった。 宝屋の宝ラーメンは豚骨ベースのまろやかなスープにちょうどいい茹で加減の細麺が入り、そこにとろとろのチャーシューとメンマ、刻んだネギとキクラゲがのった絶…

渡鹿日記 四日目 1

今日は、朝から釣りです。昨日手渡されたエサと、サビキのセットを持って近くの船着き場へ。 しかし、釣りのブランクゆうに10年のぼくには、なにもかもちんぷんかんぷんでどこをどうしてよいのやらわかりません。「まあ繋げばいいや」という考えのもと仕掛け…

渡鹿日記 三日目 2

天文館あたりで、お土産をたくさん買いました。 いつも、誰に何を買うのかあまり考えずにお土産を買ってしまうので、足りなくなったり余ってしまうことがあります。 少しうろうろしたあとは、鹿児島の老舗デパート山形屋で恒例となりつつあるトイレタイムで…

渡鹿日記 三日目 1

今日は鹿児島本土に行きます。 道端では、おばあさんが灰を集めています。 今日は桜島が全然見えません。 曇っているからなのか、それとも灰が降っているのか。 なんだか、日常的に灰が降るなんて不思議です。 今日も灼熱です。真夏です。 天文館のはいから…

渡鹿日記 二日目 2

午後は、福祉センターで踊って過ごしました。 おばあさんの友人たちが続々と福祉センターを訪れてくるものですから、一人増える度に三味線を披露し、みんなで踊り、気づけば16時でした。 おばあさんたちの話題は、今日来るはずだった人が昨日交通事故で入院…

iFeliz cumpleaños!

彼が22歳の誕生日を迎え、数人からプレゼントをもらった。 まず、めんまるさんからもらったのは、彼が最近「絵が描きたい」としきりに口にしていたことを考慮したと思われる“水彩色鉛筆セット”とバースデーカード、そして立派な手作りケーキである。 彼はプ…

日食〜eclipse de sol

朝から雨が降っていて、10時頃も空は厚い雲に覆われていた。 ほぼ絶望的だと思われた京都での日食観測は、奇跡とも言うべき突然の雲の切れ間によって実現された。 11時過ぎには、右下からほぼ8〜9割は欠けた太陽を見ることができた。 日食グラスを持たない…

NANO-MUGEN2009

横浜アリーナでNANO-MUGEN FES.2009の二日目が行われた。 彼は横浜駅で大学の友人と待ち合わせ、新横浜の横浜アリーナへ向かった。 この日の出演者は、出演順にFARRAH,サカナクション,NADA SURF,THE YOUNG PUNX!,ユニコーン,BEN FOLDS,スピッツ,HARD-FI,ASIA…

下町散策

二日目の東京。 今日、彼は3年ぶりに東京に住む知人に会いに行った。 その人は墨田区に住む60代の男性で、そのおじさんと彼は、彼が高校2年(4年前)の春に上野公園をぶらぶらしていたときに知り合った。 どういう経緯か上野を案内してもらうことになり、なん…

唐突に東京

朝の6時過ぎ、彼は夜行バスで新宿に着いた。 20日に横浜で行われるアジカン主催のNANO-MUGEN FES.に行くため、早めに乗り込んだのである。 早朝から行くところといえば築地市場くらいしか思い付かなかった彼は、都営大江戸線に揺られて築地市場に行った。 …

山鉾巡行の宴

朝から、京都テレビでは祇園祭の山鉾巡行の模様を生中継していた。 四条通から河原町通を北上し、御池通で西に折れて新町通に至るまで、沿道は沢山の人で溢れていた。 彼はどうやら、その中にいたらしい。 四日連続である。 昨夜遅くまで宵山に酔いしれてい…

宵山万華鏡

今日はいよいよ宵山である。 彼は、なんと三日連続で四条界隈を訪れた。 ここまでくるといよいよ阿呆の域に入ってくる。 今日は地元の友人や弟が遊びに来ているので、彼はまた昨日と同じルートで四条通から西洞院通を上がり、長刀鉾や函谷鉾、月鉾、そして蟷…

宵々山の蟷螂

彼は、大学の先輩とゼミの友人と待ち合わせ、昨日に続いて今日も宵々山で賑わう四条界隈に出かけた。昨日よりも時間が早いこともあり、四条通に溢れる人の波はまるで海のようである。人は多いが、爽やかな風が通り抜けていくのが心地良い。 彼らは四条通を西…

宵々々山

彼は、20時半頃に三条京阪についた。 平日の夜だというのに人が多い。 今日は祇園祭の宵々々山である。 彼はだんだんと人の多い方へ吸い込まれ、三条通を西へ西へ歩いた。 烏丸通りにはまだ夜店は出ていなかったが、さらに先の室町通りや新町通には夜店が並…

こんにゃく地蔵

ポテトチップスの“にんにく地鶏風味”が机の上に置いてあった。 それが、ふと見たときに“こんにゃく地蔵”に見えたのだ。 “こんにゃく地蔵” なんだそれは。 こんにゃく好きの人を供養するための地蔵か。 それとも、こんにゃくで作られた地蔵なのか。 はたまた…

ルーヴル展と憂い

彼は憂いている。 今彼が憂いているのは、財布の中身についてである。 財布の中身も少ないが、貯金も少ない。 夏休みにいろいろな所に出掛けたいと思うと、“心許ないこと生まれたての小鹿のごとし”である。 彼は、来週の祇園祭と東京に行く費用を計算し、「…

寝ネコ

かのジョン・レノンは生前、 「生まれ変わったらネコになりたい」 と言っていたらしい。 一瞬にして誰もが知る有名人となり、プライバシーなどなくなっていた彼にとって、気ままで自由に生きているネコは羨望の的だったのかもしれない。 1980年12月8日に凶弾…

はなの舞 池田屋店

昨日、18時頃、私はなんとなく友人と晩ご飯を食べる約束をした。「どこにいく??どこでもいいよ。」 「池田屋跡にできた居酒屋が今日オープンするらしいんやけど…。」 「あ、そうなの?」 「でも混んでるかもなぁ。近くの居酒屋かごはん屋にする?」 「ん〜…

クマとイヌの入浴

いつもは彼の携帯電話にただぶら下がっているだけのクマとイヌも、たまには風呂に入りたくもなる。日々の汚れが泡となって流れ落ちていくのを、じっと見ている。

脈打つ生命

深夜。 明日出かける準備を終えてそろそろ寝ようかと横になったときである。 ベランダの網戸越しに、排水溝に何かが詰まったときのような、風邪で鼻が詰まったときのような、なんだかとても通りの悪い音がした。 どこかの部屋の洗濯機でも壊れているのだろう…

池田屋事件

元治元年(1864)京都三条の旅館池田屋で謀議していた長州藩・土佐藩などの尊王攘夷(そんのうじょうい)派の志士を、新撰組が襲撃した事件。 2009年7月。 そんな池田屋の跡地に、当時の池田屋を多少再現した居酒屋ができる−。 そんなニュースを見てから、はや…

iVIVA! Barca

彼は、夜明け前にごそごそと起き出してチャンピオンズリーグの決勝を観た。 バルサ×マンUの頂上対決である。 彼は終始興奮しながら、時折歓声を上げて試合の行方を見守った。試合はバルサのペースで進み、前半のエトー、後半のメッシのゴールによってバルサ…

一瞬

四条河原町、OPAの横にある路地にて。 ふと空を見上げると、ビルの間の狭い空に飛行機雲が一本のびていた。「こんな狭い空から丁度飛行機雲が見えるとは!」 私は嬉しくなって写真を撮った。 しかし、カメラで画像を確認した後もう一度空を見上げると、それは…